離婚調停のはなし

離婚調停2年目。全然終わらない

ひとり親の助成、どんなものがある?

離婚にともなってひとり親になるとき、行政からどんな助成があるのか調べてみました。

※各市町村で異なるので、詳しくはお住まいの自治体のHPなどをご確認ください。

児童扶養手当

所得額や養育する児童の人数によって、所定の手当てが支給されます。なお、制限限度額は前年の所得に基づき算定され、その額によって「全部支給」と「一部支給」に分かれます。ちなみに、「収入」は給与や賞与など会社から支払われるすべての合計額で、「所得」は「収入」から給与所得控除額を引いたものとなります。制限額は2人世帯の収入ベースで、
全部支給:160万円
一部支給:365万円
となり、この額より収入が高い場合は手当ての対象外になるのでご注意を。養育費を受け取っている場合は、その8割相当が所得と見なされます。子どもが2人以上となる方は制限額も変わってくるので、こども家庭庁や自治体HPをご確認ください。

対象となる方は、月額の手当は以下の通りです。

■月額の手当額(令和5年4月~)
全部支給:44,140円
一部支給:44,130円~10,410円
■加算額(児童2人目)
・全部支給:10,420円
・一部支給:10,410円~5,210円
(児童3人目以降1人につき)
・全部支給:6,250円
・一部支給:6,240円~3,130円

ちなみに支給されるのは1月、3月、5月、6月、9月、11月です。

www.cfa.go.jp

ひとり親家庭等医療費等助成制度

通院、入院にかかる医療費や調剤の料金に対して助成されます。こちらは市町村ごとに助成内容を定めているので、補助内容や所得制限などは、お住まいの地域のサイトを確認してください。

就学援助制度

児童扶養手当の対象となる場合、学用品費などの援助、給食費の免除などが受けられます。自治体のサイトをご確認ください。

このほかの制度

地域によっては特別貸付や就業支援、鉄道の定期券の割引、公営住宅の優先措置や水道料金の一部免除などもあるようです。

……が、基本的には「児童扶養手当」の要件を満たしていないと、どの助成も受けられないので、微妙に要件を満たしていない我が家は何の助成も受けられません。

そして相手方は無職、婚姻費用ももらえなければ養育費も見込めず、もう鬼のように稼ぐしかないという状況です。

唯一受けられそうな優遇措置は、年末調整時の

ひとり親控除

www.nta.go.jp

のみのような気がします。所得から35万円も控除してもらえるようです!ありがたい。

ああ、早く離婚したい。

出典:こども家庭庁 ひとり親家庭等関係

 

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離婚調停もオンラインで?段階的に施行!

2024年1月現在、離婚調停は原則として家庭裁判所に出席する必要があります。基本的に離婚調停の申し立て先は相手方の住所地を管轄する家庭裁判所となるので、もし申立人が別居して遠方に引っ越した場合は調停のたびにわざわざ出向く、という必要があります(相手方の同意があれば申立人の居住地近くの家庭裁判所でも可)。

しかし2023年に民事訴訟法等の一部を改正する法律が成立して、離婚調停がオンラインを活用して行えることになりました!ZOOMなどのWeb会議を利用できるようになるそうです。

……と言っても具体的な施行日は未定ですが、3年以内ということなのでそんなに遠い日ではなさそうです。

法務省のURLを参考にしました。

私も2022年から離婚調停をしていますが、相手方に接触すると私がストレスを感じるため、会うことがないように調停開始時間を調整してもらい、終了後も調停委員に相手方を引き留めてもらっているうちに私が裁判所から走り去る、などの対応をしていただいています。

オンラインで調停が行えるのなら相手方との接触の恐れもなく、家庭裁判所まで移動する必要もないので、ストレスが少なく済みますね!

ちなみに私が調停を行っている家庭裁判所は、午前の場合は10時頃、午後の場合は13時頃からの調停開始なので、毎回有休をとって調停に臨んでいます(半休だと絶妙に時間が足りない)。もしオンラインで済むなら、時間休を取るだけで十分なのもありがたい。遠方にお住まいの方は交通費がかからなくなるのもいいですよね。

なお、私の調停が進んでいないのは相手方が調停に出席できない事情ができてしまった、ということもありますが、オンラインで済むなら弁護士がネット環境と端末を用意して相手方のところでへ出向いてWeb会議に参加してくれればいいので、これがあればもう少しスムーズに調停が進んだかも……。

ただ、調停委員と話している最中に渡したい資料などもあるので、そういう場合に資料をWeb上で共有して先方にダウンロードしてもらう、などとなると、慣れていない方には結構ハードルが高いのかも?という気もします。そういうケースを想定して、事前に資料を送っておく、みたいな対応が必要かもしれませんね。

とはいえ、施行日など待たず早く調停を終えたいので、私はWeb会議での調停を体験することなく離婚成立しますように、と願ってやみません。

 

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調停委員に当たりはずれってあるの?

離婚調停に登場する調停委員、当たりはずれがある、なんて聞きますが、実態はどうなんでしょうか?

まず、調停委員とは一体どんな人なんでしょうか。裁判所のHPによると

“原則として40歳以上70歳未満の人で,弁護士,医師,大学教授,公認会計士不動産鑑定士建築士などの専門家のほか,地域社会に密着して幅広く活動してきた人など,社会の各分野から選ばれています。”

とのこと。(最高裁判所HPより引用)

www.courts.go.jp

私の調停を担当している調停委員は、男女とも60代後半くらい。職業不明ですが男性は不動産売買の話題になったらめちゃくちゃ饒舌だったので、そのあたりの専門家っぽい感じがします。

調停はすでに6回ほど行っていますが、途中で女性の調停委員が交代しました。理由は不明です。ここまで調停が長引くケースはそこまで多くないので、たぶん一般的には調停委員が変わることはないと思われます。

男性は割と穏やかで、じっくり聞いて優しくアドバイスするタイプ。最初の女性の調停委員は松原智恵子さんみたいなおっとりした方でしたが、二代目は夏木マリさんみたいなチャキチャキしたタイプ。割とはっきり物申すタイプで、相手方がごにょごにょと煮え切れないことを発した時に諫めてしまったそうで、
「私つい言いすぎちゃって!」
と話していました。先代の松原さん風の調停委員だとこのようにはっきり言ってくれなかったと思うので、交代は私にとっては追い風になったなと感じています。

ちなみにこちらからの要望で調停委員チェンジはできないので、本当にこればっかりは運だなと感じています。我が家の場合は明らかに相手方に否があるのでこちらの肩を持ってもらえるという面もあるのですが、性格の不一致やどちらにも否があるようなケースだと、弁護士がいなければ調停委員によって話の流れがかなり左右されそうです。

 

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はてなブログ無料版でアドセンスに合格しました!

離婚調停中で収入は私の一馬力。別居中なのに夫は無職で婚姻費用は請求できず(何なら私が請求される立場)。

ということで、ちょっとだけでもお金の足しにと、このブログでGoogleアドセンスGoogle AdSense)の審査を申し込んでみました。

実はブログ開始当初(2023年3月くらい)、10記事程度の頃に戯れに申し込んだことがありますが、見事に不合格。「有用性の低いコンテンツ」が理由でした。やっぱりね。

それから仕事が忙しくなったりやる気がなくなったりでブログをほぼ放置していたのですが、久々に見たらアクセスがぼちぼちあり、狙っていたキーワードでGoogle検索に上位表示される記事もあることに気づきました。

……これ、もうちょい記事を増やして、既存記事の体裁を整えたらアドセンスいけるかも?

と思い立ち、新しく数記事書いたり、書き直したりしてみました。

審査申し込み時は27記事で1記事1000文字あったりなかったり、プライバシーポリシーと問い合わせフォームあり、メニューバーも設置。ちなみにメニューバーはスマホ版がうまく設置できず、そちらはほったらかしにしていました(今は設置済み)。

2023年11月、審査を申し込んで2週間ほどで審査に合格しました。

有用性の低いコンテンツだよ、と怒られた時からそこまで内容を変えていないので、シンプルに記事数が増えたこと、見出しや目次をつけたり、リンクなど導線を整えたり、というのがよかったのかもしれません。あと、オーガニック検索での流入がそれなりにあるのもプラスになったのかも?

審査に通った時の状態でブログのデザインなどは変えておらず、2023年11月以前の記事も内容はそこまで変えていません。これから審査に申し込まれる方、ご参考にどうぞ。

 

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学資保険の名義を変えました。

入っていますか、学資保険。

唐突で申し訳ないのですが、離婚するとなると、学資保険も基本的には財産分与の対象となってしまうのです。

子どものために入っているのに分けるとは!と思わなくもないのですが……。

我が家は子どもが生まれてすぐから学資保険を契約し、中学入学前と高校入学前に一時金、大学入学前に満期保険金が受け取れることになっています。返礼率は100%以上、あと数年で満期、解約返戻金あり、という状況です。

ひとまず調停が進んでから交渉しようと思っていたものの、1年経ってもまったく調停は進まず、そうこうしているうちに一時金が入金される時期が迫ってきてしまいました。

契約者は夫、保険料の引き落としも夫の口座、となると一時金の入金も夫の口座になってしまうのだそうです。それは困る。

ということでひとまず保険会社に連絡をして、契約者をこちらに変更できないか確認しました。

契約者の変更は可能ではあるけれど、契約者の同意が必要。担当者が相手方の弁護士に連絡してくれるということだったので、お願いしました。その後の流れはこんな感じでした。

******

  1. 弁護士が夫に確認し、変更の了承を得たことを保険会社に連絡
  2. 契約者変更に関する書類を保険会社→弁護士へ郵送
  3. 弁護士が夫に変更の同意書にサインをもらい私に転送
  4. 私が契約書へのサインや口座番号の記入などをして保険会社に郵送
  5. 契約者変更に伴い保険料金が再計算され、追加料金を保険会社に振り込み
  6. 保険会社から契約者変更完了の書類が届く

******

この間1か月ほどでした。これで一時金は私の口座に無事に入金されることになりましたが、財産分与の話は全く調停で進んでいませんので、もし相手が「学資保険も解約して返戻金を半分よこせ!」と言い出したら、この一時金も含めて分与される可能性があります……。

ひとまず学資保険の名義変更は相手から同意さえ得られたら難しい手続きではないので、もし不安があれば保険会社に確認してみましょう。

※本記事は体験によるもので、手続きの流れは各保険会社にご確認ください。

[

 

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離婚調停にかかる期間は?平均期間はどれくらい?

離婚調停にかかる期間はどれくらいなのでしょうか? 実体験を基に考えてみます。

離婚調停は当事者や家庭裁判所の都合にもよりますが、おおよそ1か月に1回くらいのペースで進められます。

調停は調停委員が申立人、相手方の意見を交互に聞いていきます。私の場合、初回の調停はこんな感じで進みました。(以下、申立人:私、相手方:夫)

1.申立人が離婚したい理由などを調停委員に説明
2.調停委員が相手方に申立人の話したことを説明、相手方の意見を聞く
3.調停委員から相手方が離婚に同意していること、次回の調停期日の設定と財産分与の話し合いに進むために用意する資料の説明
4.調停委員が相手方に次回の調停期日を知らせる

※ちなみに2回目から相手方は出席しなくなったため、全く進んでいません。

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もし初回の調停の状況でうまく進んでいたとしたら、

調停2回目:お互いに財産開示、離婚条件の提示
調停3回目:条件のすり合わせ
調停4回目:条件の合致、調停成立→離婚!おめっとさん!

で終わったことと思いますので、初回調停から4回、スムーズに進めば半年以内では終わる計算になるので、離婚調停の平均審理期間が6~7か月ほどと言われるのは、なるほどという気がします。ちなみに数字で見るとこんな感じ。

総数:64,884件
1か月以内:3,356件 
3か月以内:13,428件
6か月以内:19,845件
1年以内:18,838件
2年以内:8,674件
2年以上:743件

出典:令和3年 司法統計年報(家事編)【令和5年9月7日更新版掲載】 

1年以内に終わるのがほとんど、という感じですね。

私のケースだと相手方が出席できないので3か月に1回、というペースで早1年。12月に7回目の調停がありますが、これで終わらないと2年目突入です。早く終わりたいですね!

 

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弁護士の無料相談、どの程度の相談ができる?

離婚するぞ!と決めて、悩ましいのが弁護士を頼むかどうか。

ちなみに私は協議が無理だったので別居と同時に離婚調停を申し立てましたが、相手方についた弁護士さんにちゃっかり便乗しています。

別居前に弁護士の無料相談を2軒利用したので、そのときの体験を記録しておこうと思います。無料でどの程度の相談ができるか、参考にぜひどうぞ。

1軒目:老舗法律事務所の所長(60代半ばくらい)

まず1軒目は、住んでいる市でも老舗らしき法律事務所を選んでみました。「○○市 弁護士 離婚」でググったらトップに出てきた、というのも単純かつ大きな理由です。

電話したら割と早めに予約が取れて、当日は事務所へ行き名前を告げると個室に案内されました。事務所内は応接間のようなところがあり、そこから奥にのびる廊下の両側にそれぞれ個室が向かい合わせで2部屋ありました。

時間になると弁護士登場、HPで見た所長さんでした。年の頃は60代半ばくらい。

ひとまず紙に聞きたいことを列挙しておいたのでその紙を渡し、離婚したいと考えていること、離婚したいと考えるに至った理由などを説明。所長さんは気だるそうに
「そうだねえ、協議は難しそうだからまずは離婚調停だね」
と一言。別居を考えているのですが、黙って出ていくことで悪意の遺棄になるでしょうか、と聞くと、
「まあ相手に問題があって避難するような形でしょ、大丈夫でしょ」
との答え。それからもいろいろ質問すると
「まあそうね、大丈夫でしょ」
とゆる~い返事。早々に聞くこともなくなり、無料相談の30分を余らせる形で終了。渡した紙も返され、やる気ない感じだったのでこりゃダメだ、と思いつつ事務所を後にしました。

2軒目:口コミ評価がめっちゃ高い弁護士(40代半ばくらい)

前回の反省も踏まえ、2回目はいろんなところで口コミ評価の高い弁護士をチョイス。前回に比べてちょっと若い40代半ばくらいのまあまあイケメン弁護士です。前回同様に経緯を書いた紙を渡し、離婚調停を申し立てること、別居は悪意の遺棄にはならないか、などを質問、丁寧に受け答えをしてもらえました。
「いろいろお聞きして、たぶん離婚調停で不利になるとは思えないし、揉めるかどうかも未知なので、ひとまず弁護士なしで離婚調停を申し立ててみては?始めてみて難しいとなれば途中から弁護士を依頼することもできますので、まずやってみる、ということでよいと思いますよ」
とのアドバイスをいただきました。

渡した紙も「こちらで保管しておきますね」と受け取ってもらって、もし揉めたらあんたに頼むで!と思いつつ事務所を後にしました。

そのまま調停に突入し、相手方に弁護士がついたのをいいことに結局そのイケメン弁護士にお願いすることはなく今に至りますが、無料相談でもどの程度話を聞いてくれるか、誠実に対応してくれそうか、などは分かるので、依頼する前にいろんな事務所で相談してみるのは大事だなと思いました。

そして相談に行く前に、離婚に至る経緯や要求する点、質問事項などをまとめておくとスムーズに相談ができるのでおすすめです。無料相談は30分、60分と事務所によって異なりますが、意外とすぐに終わってしまいます(私は初回の相談は時間を余らせましたが……)。

少し話は変わり、離婚調停の1回目。相手方に弁護士がついていることを全く知らず、調停員から聞かされてびっくりしたのですが、その調停員から
「でもよかったわよね、向こうが弁護士を立ててくれたから、連絡は弁護士を通せることになったんだから、頼む手間も省けたわけだし。あちらの弁護士、ちゃんとやってくれそうな人ですよ」
とのこと。ちゃんとやってくれそうな人、ということは、この世にはちゃんとやってくれそうにない弁護士もいるということで、やっぱり人選は大切なんだなと思った次第です。

 

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