面会交流で相手方と直接やり取りするのが悩ましい。何か良い方法はないかとネットで検索していると、「面会交流アプリ」なるものを見つけました。
これを導入すればお互いの住所やメアド、電話番号などの開示する必要なく、必要最低限のやり取りで面会交流の調整ができるようです。
そこで面会交流アプリ「raeru/ラエル」をインストールして、スマホ2台を使って試してみました。
インストール~登録
まずはApp Store、Google Play ストアで「ラエル」を検索してインストールします。インストール後に開くとこのページが表示されるので、「初めてご利用の方」をクリックします。
次にこのページが表示されるので、自分と子どもの関係を選択します。私は「同居親」を選択。
次にこのアプリ上で表示する名前、生年月日などを入力(以降、入力してある生年月日、招待コードなどはダミーです)。
次に子どもの情報を追加します。
ひとまずここまで入力すれば初期設定が完了。招待コードが表示されます。「招待する」をクリックするとLINEやSMSなどスマホの共有メニューが表示されるので、そちらから招待コードを知らせることができますが、メアドなどわからない場合は口頭や書面などで直接教えても問題ないようです。
なお、この後に面会交流の設定などをする場合にメールアドレスの登録が必要になるので、「設定」メニューの「ログイン設定」でメールアドレスとパスワードの登録を忘れずに。
相手方の登録
招待コードを教えてもらった相手方は、アプリをインストールしたら以下のように入力します(キャプチャは余白を加工しています)。
先ほどと同様に、表示用の名前や生年月日を入力するとこの画面が表示されるので、招待してきた相手からの承認を待ちます。
こちらが招待した側の画面。相手方が登録したら通知が来ます。(ダミーの名称を別居親にしてしまったので、ちょっと分かりづらくなってしまいました)
招待した側が承認すると相手に通知が届き、ここからやり取りができるようになります。
ラエルでできること
できることは、大きく分けて以下の3つ。
・メッセージのやり取り
・面会交流の調整
・アルバムの共有
画面下のメニュー、「面会一覧」は面会交流の履歴が表示される画面。「相談」は面会交流の支援団体の一覧が表示され、クリックすると支援団体のHPに遷移する仕組みです。
メッセージのやり取り
メッセージは種別を選ぶと、それぞれに合った内容の定型文を選べます。
やり取りはチャットアプリのような感じで表示されます。
面会交流の設定
面会交流は直接、間接が選べます。今回はオンラインでの間接交流で設定してみました。面会方法やZoomなどのURLを入力、面会日時の候補日も入れることができます。
設定が完了すると「面会一覧」の画面に実施前として以下のように追加されます。
こちらは相手方の画面。面会内容を確認して変更を提案したり、断ったり、という操作ができます。
面会開始~終了
面会が確定するとこのように表示されます。そして面会交流が始まったら、面会している方の親が「面会を開始する」ボタンをクリック。
面会が終わったら同じくボタンで終了操作をすると、相手に通知が届きます。
面会が終了すると、「面会一覧」画面上のステータスが変わり、このように履歴として残ります。
気になる点
定型文しか送れなくて大丈夫?
定型文以外に、「緊急メッセージ」はフリーフォーマットで入力できます。面会交流で子供を引き渡したけど、約束の時間までに戻ってこない!という場合などに便利。緊急メッセージがいつでも送れたら定型文の意味がないじゃん!とちょっと心配になりますが、面会日だけ利用できる、1日3回まで利用できる、一切利用できない、などのように、同居親が制限を設定できるので安心です。
無料なの?
2024年2月現在は基本的に無料で利用できるようです。ただし同居親にアップロードしてもらった写真を別居親がダウンロードしたいときや、面会交流支援団体のスタッフや祖父母など、親以外の人をグループに招待するときなどは、月額500円のraeruプレミアムに加入する必要があるようです。
支援サービスはある?
面会交流支援団体を頼むほどではないけれど、面会交流の設定などで誰かに入ってもらいたい、相談に乗ってもらいたい、という場合に、支援員のサポートを受けることができます。支援員に間に入ってもらって面会交流の調整をしてもらう連絡調整サポートは月額5,000円、やり取りを見守ってもらったり相談に乗ってもらったりできる見守りサポートは月額3,000円、オンライン面会の付き添いは1時間5,000円。面会交流の場に立ち会ってもらうようなサービスはありませんが、クローズな状況でのやり取りが不安な人には便利なサービスがそろっているようです。
面会交流設定以外にやり取りできる?
メッセージには、「養育費・婚姻費用・支払い」の種別があり、「養育費用をお振込みください」「先月お支払予定分が振り込まれておりません」などの連絡をすることができます。また、「その他」の種別では「子どもが好きなおもちゃや本などを教えてください」「公正証書の内容を今一度ご確認ください」などの定型文も。面会交流以外で伝えたいシーンにも活用できそうです。
試してみて感じたこと
「離婚後の元夫婦のやり取り」に絞っているので、必要な項目がシンプルに使いやすく設定されていて、すごく使い勝手がいいなと感じました。我が家はまだ面会交流の具体的な実施について離婚調停で詰められていませんが、相手方とやり取りをするシーンが出てきたときに、ラエルをぜひ活用したいと思います。
divorce2023.hatenablog.com
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