相手方が有責なのに、離婚調停で養育費も慰謝料もゼロでした。
幸いに私が正社員として勤務していて、子どもも1人なので何不自由なく暮らせていますが、子どもにかかるお金を計算する度に、養育費があったらなあと思わなくもないです。私が相手方なら、養育費の取り決めなく離婚調停が成立したとしても、後からでも「少しくらいは払わせて」と申し出るのにな……ブツブツ……。
なぜ私が養育費も慰謝料もゼロで離婚調停をフィニッシュしてしまったのかというと
相手方が無職、借金があるので請求できなかった
ということです。こんな男と結婚していた自分が恥ずかしい。
本来なら請求したいところでしたが、共同親権の導入がちょうど成立する時期で、これを相手方が知ったらさらに調停を引き延ばされる恐れがあったので早く離婚を成立させたかったのがまずひとつ。もうひとつは婚姻時に私がお金の管理をしていたので貯金はすべて私の口座にあり、それを相手方が請求してこなかったので、養育費や慰謝料が払えない分貯金をあきらめるからそれで手打ちにしましょうよ、ということなのかと判断しました。
ちなみに別居時は相手方は無職で所持金ほぼゼロ(たぶん借金がたっぷり)、マンションは相手方名義で住宅ローン返済中、という状態でした。マンションが売れたので売却益の半分を分与してもらい、これで終わりにしてね、ということです。
イメージとしてはこんな感じです。
マンション売却益:800万円(住宅ローン完済後)
→400万円を私に
私の貯金:1000万円
→分与求めず
上記であれば、私がもらえるお金は1400万円。
これに対し、売却益から慰謝料養育費としてもっとよこせ!とゴネたとして、相手方が、じゃあそちらの貯金も開示しなさい!折半しましょう、となり、
マンション売却益:800万円(住宅ローン完済後)
→700万円を私に
私の貯金:1000万円
→500万円ずつ折半
てなことになると、私に残るのが1200万円!
減ってる!!(このお金は仮の額です)
ゴネてもこちらの財産の開示を求められなかったかもしれないし、もしかしたら売却益をもうちょっともらえたかもしれません。ただ、お金のことで嫌な思いをする可能性があるなら、稼げば取り戻せるお金は切り捨てて、忘れられなくなるような嫌な体験をなるべく避けたい、という思いがありました。
今回の離婚調停で学んだことは、お金や物は失っても取り戻せるけれど、嫌な体験というのは脳にこびりついてしまい、こればっかりはお金を払っても消せない、ということ。ただでさえ離婚調停でうんざりしているので、これ以上嫌な体験をしないように過ごすことが一番です。
お金がないからと養育費も払わない人間は地獄に落ちよとは思いますが、それを考えたとて「自分の見る目がなかった」に終着してしまうので、であれば養育費分も自分が稼ぐ!と考えたほうが人生は楽しいような気もします。